今回は、伊勢ひかりの除草と溝切りをご紹介します!
伊勢ひかりは農薬・化学肥料を使用せずに栽培するため、どうしても雑草が生えてきてしまいます。
ひょこっと生えているところもあれば、
わさっと生えているところも。
これらを取り除いていきますが、そもそもなぜ除草の必要があるのでしょうか?
それは、以下の4つです。
1.雑草に栄養を取られてしまい、未熟粒を発生させるため
2.稲株間の風通しが悪くなり、稲株が病気にかかりやすくなるため
3.雑草が虫の住処になり、虫害粒を発生させてしまうため
4.稲株への日照を妨げ、お米の外観品質を悪くしてしまうため
そのため、農薬・化学肥料を使用せずにお米を栽培する場合、雑草をできる限り除去することが必要になります。
ただ、この除草がとっても大変なのです。
今回は、「中耕除草機」と呼ばれる器具で除草をしました。
前に押すと、爪がくるくる周り雑草の根を切り、土に埋める仕組みです。
この中耕除草機を使って、時間をかけてゆっくりと除草をしていきます。
この中耕除草機の利点は3点。
1.状況を見ながら、強弱をつけて除草ができる
2.程よく土を攪拌できるため、根に酸素を送り稲の発育を促進できる
3.小回りが利き、稲株を傷つけない
また、この作業を通じて、土中のガスを抜くことができるため、とても重要な仕事です。
三平さんに手本を見せてもらい、教えてもらいます。
ただ、除草機の取っ手を早々に壊してしまい畔に捨てます。
やりにくさはあれど、除草に集中。
田んぼのぬかるみに足を取られつつも、ひたすら除草。
こつこつと除草。
おにぎりを食べながら休憩。
復活して、また除草。
今回の田んぼは約80m×80mなので、標準的な小中学校の体育館4つ分になります。
3人で手分けして、約5時間の大作業。
この作業後はバタッと倒れてしまいますが、これにて除草は終了です。
無農薬米は手間と時間がかかるので、いいお値段がするのは納得ですね。
田んぼに溝を切り、排水口に繋げておく作業です。
これをすることで、中干しや干ばつの際にスムーズに排水・給水することができます。
手押し型の専用機械を使って溝を作ります。
田んぼに刺して、広げるイメージ。
状況を見ながら、力加減を変えます。
作りたての溝はまだ水が溜まらずきれいなV字に。
徐々に水が均等に隅々まで行き渡ります。
ちなみに、今年は梅雨明けが22日早かったため、異例の速さでの溝切りです。
この判断も、三平さんの約35年の経験によるものですね。
話がずれますが、
田んぼ脇の畔をきれいに管理している三平さんに感動したのでパシャリ。
虫の住処になりやすい畔の雑草は米の品質に悪影響を及ぼすため、このように細やかな気配りができる三平さんのような農家さんは本当においしいお米を作ります。
日々、稲を観察して、稲の声を聴きながら育てる三平さんの「伊勢ひかり」をご期待ください!
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