「日本流通産業新聞」に福っくら御膳が掲載されました。
OEM供給できる雑穀メーカー
10年超のロングセラーに(全原料を手作業で検品も)
22年前に雑穀事業を開始した石川商店(本社千葉県君津市、石川善雄社長)は、カタログハウスなどの通信販売で、好調な売り上げを挙げている。主力のブレンド雑穀『福っくら(ふっくらごぜん)』は、発売から11年で累計230万袋を販売。多くのリピーターを獲得しロングセラー商品となっている、通販企業や訪問企業などに向けたOEM製造も行っている。
同社は89年、顧客からの要望をヒントに、玄米に雑穀を配合し、そのまま炊くタイプの雑穀配合玄米「五穀米」を発売、雑穀の取り扱いを開始した。「五穀米」は現在も同社の登録商標。
その後に発売した、白米に混ぜて炊くタイプのブレンド雑穀「福っくら御膳」がヒット商品となり、以来10年以上にわかってカタログハウスの食品分の売上ベスト3の一角を占め続けている。
同社の雑穀は、全国に数十ある契約農家で、無農薬に近い環境で栽培・精白している。同社が米穀店として培った精白技術を契約農家に提供することで、栄養豊かで、見た目、口当たりのよい原料に仕上げている。
受け入れた原料は、同社の工場で、木くず、わら、石、虫、砂鉄などの異物を除去するための機械選別と手選別を行う。手選別では、数人のスタッフが時間をかけて、目視で検品。6~7人の熟練スタッフが行っても150~180kgの原料をチェックするのに最低4時間はかかるという手間のかかる工程だ。同社の雑穀原料は基本的に全品こうしたチェックを経ている。
こうした過程を経た、うるち玄米、黒米、緑米など13種類の原料を配合したのが「福っくら御膳」。各素材の特性に合わせ、種々の下ごしらえを施すなど工夫している。原料の基本的な配合は変えていないが、下ごしらえの方法などは常に改良を加えているという。
同商品の味について心掛けているのは「特長のない味」にすることだという。「おいしさを追求すればそれもできるだろうが、飽きもきやすい。毎日食べるものだけに、あえて独町のない味に仕上げている」ということだ。その甲斐あってか、「販売会社からもリピート率が非常に高いと言ってもらっている」。
ネットショップや本社店舗では、各素材の量り売りも行っている。