前回のピックアップで少し触れましたが、新商品として「江戸前焼海苔」が入荷しました。昔から何気なく食べている海苔ですが、密かにすごいパワーの持ち主なんです!
海苔といっても、板のり・青のり・佃煮など色々ありますが、どの海苔も原料は海藻です。1年を通して出回っていますが、海苔にも旬があり11月頃から摘み取りが始まり、4月中旬まで続きます。各産地で1番最初に摘み取られた海苔は「1番摘み」「初摘み」と呼ばれ、やわらかく香り高い風味が特徴です。当店で入荷した海苔は君津市の隣町の富津市で採れた希少な「黒海苔」となります。千葉の海苔は江戸時代から上総海苔として人気が高く、口どけがよく栄養豊富で香り高いのが特徴です。
「ノリ」は、ヌルヌルするという意味の「ヌラ」が訛ったものといわれています。平安時代には「紫菜」と書いて「ノリ」と呼んでいましたが、その後地方により呼び名が変わり、江戸時代に現在の「海苔」と呼ばれるようになったそうです。板のり1枚全型のサイズはタテ21㎝×ヨコ19㎝で、重さ約3g、全国統一となっています。海苔は10枚が1単位で、10枚を束ねた海苔を1帖という単位で表します。当店の海苔は、1帖を3等分に切った3切のものです。ちなみに、2月6日は全国海苔貝類漁業協同組合連合会が定めた「海苔の日」です。
海苔は「海の野菜」と言われるように、様々な栄養素をたっぷり含んだ健康食品です。海苔には12種類のビタミンが含まれています。なかでもビタミンCは焼板のり3枚でみかん約1個分が含まれていて、海苔に含まれているビタミンCは熱に強く、焼いても栄養素が壊れないのが特徴です。そしてビタミンAは子供が1日に必要とする量をビタミンC同様焼板のり3枚で同じ量を摂ることができるので、野菜がきらいなお子さんには海苔を食べさせるのもいいようです。海苔の約3分の1は食物繊維で、焼板のり1枚でバナナ1本、トマト1個、レタス4分の1、白菜1枚分の食物繊維に相当します。 鉄分は、板のり5枚で牛レバー1切(40g分)、茹でたほうれん草1輪分と同量の鉄分が含まれているので貧血予防にもおすすめです。そして今注目のたんぱく質は、板のり2枚で茹でた大豆約15g相当が含まれていて、肝機能を助けるタウリンも多いのでお酒のお供にもぴったりです。 海苔には日本の味である、グルタミン酸・イノシン酸・グァニル酸が含まれていて、これらのうま味成分を全て含んでいる天然食品は他にないと言われています。
記事を書きながら、海苔のすごさを改めて知りました。そのままパリパリ食べてもおいしい黒海苔ですが・・・
おにぎりにしてもよし!
雑穀ご飯をくるりと巻いて食べるもよし!
大根の千切りとちぎった黒海苔、お好みのドレッシングであえるだけで簡単にできる大根サラダ
卵焼きを巻くときに黒海苔を一緒に巻けば風味豊かな贅沢卵焼きに!
ぜひ栄養満点な海苔を食卓に取り入れて健康な毎日をお過ごしください!
この記事を書いた人
鈴木 美紀
「お米と雑穀の石川商店」で働く、パン大好きスタッフ。通販発送、製造、店舗POP製作などを担当。Twitter、Instagramにて日々のスタッフ飯を楽しく美味しく投稿中。二児(男)の母。
「お米と雑穀の石川商店」で働く、パン大好きスタッフ。通販発送、製造、店舗POP製作などを担当。Twitter、Instagramにて日々のスタッフ飯を楽しく美味しく投稿中。二児(男)の母。